急性冠症候群 ACS
急性冠症候群の胸痛は,深在性で内臓由来であり重く圧迫されるような痛みである.通常は胸部の中心または上腹部を中心とした激烈な疼痛で,押しつぶされる,棒をねじ込まれる,焼かれるなどと表現され,通常30分から数時間持続する.まれに腹部,背部,下顎,頸部に放散する.しばしば脱力,発汗,悪心,嘔吐,不安,切迫感を伴う.このようなことからしばしば消化器疾患と考えられてしまうことがある.また高齢者などでは胸痛がなく,①呼吸困難感の増悪,②意識障害,③失神,④めまい,⑤嘔吐,⑥咳,⑦発汗などのみで発症することもあるので注意が必要である.
【問診】
胸痛の発症時期,性状,頻度,放散痛
【治療】